YouTube新ポリシーでゲーム実況に激震──ギャンブル・暴力・リアル描写が収益化制限対象に!?

みなさん、Youtubeでゲーム実況動画を見たりしますでしょうか？
何なら実況動画を配信する側だったりするでしょうか？

2025年10月末、YouTubeはゲーム実況動画を含むコンテンツへの新たな規制強化を発表しました。
対象は「スキン取引やガチャ要素などのギャンブル性」「リアルな人間風キャラクターによる暴力」「残酷描写を含むシーン」などで、動画の収益化・表示順位・おすすめ掲載に対する影響が出る可能性が高まっています。

原文はこちらからどうぞ
YouTube’s strengthened approach to online gambling and graphic violence in gaming

YouTube新ポリシーの概要
1. 主な変更点（2025年11月17日適用開始）
2. 既存動画への影響は？
ゲーム実況配信者が受けうる主な影響
⚠ 視聴者も影響を受ける可能性
影響を受けそうタイトル一覧（独断と偏見あり）
まとめ：実況者は「再生数」だけでなく「規約」も意識すべき時代へ

YouTube新ポリシーの概要

YouTubeは2025年11月17日より、「ゲームコンテンツにおける暴力描写・ギャンブル要素・リアルな人間風キャラクター」の扱いに関するガイドラインの適用範囲と厳格さを強化すると公式に発表しました。

主な変更点（2025年11月17日適用開始）

リアルな人間に見えるキャラクターによる「グラフィックな暴力」に対して、年齢制限や広告制限が積極的に適用されるように
ギャンブル関連の演出（スキン賭博、ガチャ開封など）も審査の対象に含まれる
視覚的に「現実と見間違えるような殺傷・流血・暴行表現」は、ゲームであっても実写と同様に扱われる可能性がある

この変更により、ゲーム実況動画であっても従来より厳しく審査されるようになります。

既存動画への影響は？

現時点では「過去の動画に遡って即削除」という方針ではありませんが、以下のようなケースは今後自動審査によって制限対象になる可能性が高いとされています。

タイトルやサムネイルに暴力描写や賭博要素が強調されている動画
YouTubeのAIアルゴリズムが「新ポリシー違反の可能性あり」と判断した動画
視聴者からの通報が一定数に達した過去動画

つまり、“過去動画だからセーフ”とは言い切れず、収益化停止や年齢制限が後から適用されるリスクがあるのです。

ゲーム実況配信者が受けうる主な影響

YouTubeでゲーム実況を行うクリエイターにとって、今回のポリシー変更は次のような実害につながる可能性があります。

広告収益の制限・ゼロ化（黄色マーク）
　自動判定により「一部広告主に不適切」とされ、広告がほぼつかなくなるケースが増加。
動画のレコメンド非掲載・検索順位低下
　暴力性やギャンブル表現が含まれるとAIに判断され、YouTubeのアルゴリズムが“推さなくなる”傾向に。
年齢制限・制限付きモードへの移動
　13歳未満の視聴者を排除する設定となり、実質的に再生数が激減。
繰り返すとチャンネル全体の評価が下がる
　「繰り返し違反フラグ」として記録され、チャンネルの今後の動画全体にも悪影響。

特に「Counter-Strike 2のスキン開封」や「GTA風クライムアクションの実況」は、人気コンテンツである一方で、ポリシーの全項目に接触しかねない危ういジャンルです。

⚠ 視聴者も影響を受ける可能性

視聴者側も無関係ではありません。
「お気に入り実況者の動画が突然消える」、「おすすめ欄に好きなジャンルの動画が出てこなくなる」、「検索しても上位に表示されなくなる（表示されても年齢確認が必要）」、「シリーズ実況が途中までしか見られなくなる」といったような変化が起こる可能性があります。

特に若年層がメイン視聴者となっているホラー系・FPS系・ガチャ実況系のチャンネルでは、アルゴリズム制限によって事実上の“非表示扱い”となるケースが想定されます。

影響を受けそうタイトル一覧（独断と偏見あり）

ゲームタイトル	想定される懸念点
Counter-Strike 2	スキン賭博／実銃風デザイン／ギャンブル要素
Grand Theft Auto VI	実写モデルによる殺傷・犯罪・薬物などの描写
Call of Dutyシリーズ	軍事FPS／リアルな戦争描写／残酷シーン
Rust	PvP殺戮＋ヌード・暴行など過激要素
Dead by Daylight	ホラー／血しぶき・殺害シーン
Escape from Tarkov	武器カスタム／実写調キャラの死亡描写
バイオハザードシリーズ	ゴア／ゾンビ系のスプラッタ演出
Fortnite	スキン課金・ルートボックスが議論対象