【Unity→UE5移行】UE5のエディター画面と基本操作ガイド

Unreal Engine

Unreal Engine 5(以下UE5)をインストールしたばかりのUnityユーザーにとって、まず戸惑うのが「見慣れないエディター画面」。
この記事では、Unityユーザーが迷わずUE5を触り始められるように、エディターの構成と基本的な操作方法を丁寧に解説します。

※前回の「UE5インストール編」はこちらの記事を参照してください。

UE5のエディター全体構成

UE5エディターは大きく以下のエリアに分かれています。

  • ビューポート(Viewport):シーンを表示・編集する3Dビュー
  • コンテンツブラウザ(Content Browser):プロジェクト内のアセット管理
  • アウトライナー(Outliner):シーン内のオブジェクト階層
  • 詳細パネル(Details):選択したオブジェクトのプロパティ
  • ワールドセッティング / レベルブループリントなど:シーン全体の設定

表示されていないウィンドウがあれば、上部メニュー「ウィンドウ」から表示させることができます。

Unityとの対応関係まとめ

UE5Unity
ビューポートSceneビュー
コンテンツブラウザProjectビュー
アウトライナーHierarchy
詳細パネルInspector
レベル(Level)シーン(Scene)

「名前は違えど、似ている構成」なのがわかると思います。

ビューポートの基本操作

マウスとキーボードでビューポート(3Dのゲーム画面が表示されているウィンドウ)を操作する方法です。

  • マウス操作
    • 左クリック + マウス移動:前後移動
    • 右クリック + マウス移動:視点回転
    • 左右クリック + マウス移動:平行移動
    • Alt(Option) + マウス移動:中心回転
    • マウスホイール:ズーム
  • キーボード操作
    • W/A/S/D キー:視点移動(テンキー、矢印キーでも可)
    • E/Q キー:上下に移動
    • C/Z キー:ズーム

キーボードの操作が効かない場合は、一度ビューポートをクリックしてアクティブ化してみて下さい。
ちなみに慣れるとマウス操作の方が便利です。キーボード操作は補助的なものなのかもしれませんね。
とりあえず、「ビューポートの操作」だけしっかりできれば、UE5を習得していくことが可能です!

オブジェクトの配置と変形ツール

オブジェクトの移動・回転・拡縮は、上部ツールバーで操作できます。

  • Qキー:選択ツール
  • Wキー:移動ツール
  • Eキー:回転ツール
  • Rキー:スケールツール

UI上のアイコンも切り替え可能で、Unityと同様にギズモ操作で編集できます。

コンテンツブラウザでアセット管理

「Content Browser」はUnityでいう「Projectビュー」にあたります。

  • すべてのアセット(メッシュ・マテリアル・ブループリントなど)をここで管理
  • ドラッグ&ドロップでビューポートに配置可能
  • 「フォルダ構成」は自由に変更できます

Unity使いなら親の顔ほど見たと思います。

アウトライナーと詳細パネル

  • アウトライナー:シーンに配置されたオブジェクトの一覧表示
  • 詳細パネル:選択オブジェクトの位置・回転・マテリアルなどを編集

Unityの「Hierarchy」+「Inspector」と同じ感覚で扱えます。

レベル(Level)=Unityでいうシーン(Scene)

UE5ではシーンファイルのことを「レベル」と呼びます。

  • .umap という拡張子が付いたファイルがレベルデータ
  • レベルを切り替えることでステージ変更が可能
  • サブレベル(=複数シーン同時読み込み)も可能

ワールドセッティングって?

設定アイコンのメニューの中に「ワールドセッティング」という項目があります。
これは現在編集中の世界に関わる設定を行うものですが、サンプルを弄る段階ではまだ覚える必要はないと思います。
とりあえず、ここから呼び出せることだけ覚えておきましょう。


まとめ:慣れればUnityと通じる部分が多い

UE5のエディターは一見複雑そうに見えますが、Unityユーザーにとっては「用語とUIの違い」さえクリアすれば、すんなり移行できます。

✅ ビューポート操作はUnity+Maya風のハイブリッド
✅ 基本ツール(移動・回転・拡縮)はW/E/Rで共通
✅ アウトライナーやアセット管理も概念は同じ

すぐに使えるUnityと比べれば、UE5ははっきり言ってプロユースです。習得難易度は高いですが、使いこなしたとき、企業制作タイトルに負けないクオリティの作品が作れる可能性があるのが最大の魅力です。
もう一度いいますが、「ビューポートの操作」だけしっかり習得すれば、いくらでもサンプルをいじることができますので、まずは操作をマスターしましょう。

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