Unity AdsとGoogle AdMob、どっちを使うべき?|最適な広告収益戦略はこれ!

Unity

Unityでゲームを開発していて、「広告収益を導入したい!」と思ったとき、
まずぶつかるのがこの疑問。

Unity AdsとAdMob、どっちを使えばいいの?

ゲームって作るだけでも大変なのに、「せっかくなら収益化(マネタイズ)したい」と思うのは当然です。
「生活費になるほどじゃなくても、コーヒー代くらい稼げたらうれしい」
「次のゲーム開発費の足しになれば助かる」
——そんな気持ち、ありますよね。
KuroMikanにも当然あります💰️

ですが、いざ広告を導入しようとすると、種類も多くて意外と迷いがち。
Unity Ads? AdMob? 他にもあるの? どう違うの?

本記事では、それぞれの特徴をわかりやすく整理したうえで、
最終的な「ベストな構成」まで導きます。

🔰 そもそもUnity AdsとAdMobとは?

項目Unity AdsAdMob
運営元Unity TechnologiesGoogle
SDKの導入Unity LevelPlay SDK経由で導入(※1)手動導入。やや複雑
対応広告形式動画、報酬型広告バナー、動画、ネイティブ、インタースティシャル
単価傾向安定型高単価狙いも可能(変動あり)
レポート機能Unity Dashboardで簡易分析AdMob Consoleで詳細分析が可能

※1:Unity6以降では、従来の「Unity Ads」単体SDKは非推奨となり、Unity LevelPlay(旧ironSource)SDKを経由して利用する形式に変更されました。
Ads導入は少しだけ手間が増えましたが、Mediation対応により収益性の向上が見込めます。

✅ Unity Adsの強みと向いている人

Unity Adsのメリット

  • Unity公式が提供している信頼性
  • 報酬型広告(リワード広告)に強い
  • Unityエディターとの統合性が高い(LevelPlay SDKで管理可能)

向いている人

  • Unity初心者、広告初導入の人
  • 報酬型広告だけで収益を狙いたい人
  • 実装を簡単に済ませたい人

✅ AdMobの強みと向いている人

AdMobのメリット

  • Googleの強力な広告ネットワーク
  • バナー広告やネイティブ広告が使える
  • 地域・ジャンルに応じて高単価広告が出やすい
  • Mediation機能で他ネットワークも一括管理可能

向いている人

  • バナー広告や多形式の広告を使いたい人
  • 海外ユーザー向けのゲームを作っている人
  • 本格的な収益最大化を狙いたい人

🤔 どっちかに絞るべき?

実は「どちらか一方だけ」に絞る必要はありません。

広告プラットフォームによって表示される広告の種類・単価・地域の強さが異なるため、
片方だけでは“収益の取りこぼし”が起こる可能性が高いのです。

どっちもやる、が正解です。

🔄 最適解:両方を導入し、AdMob Mediationで統合!

AdMobの「Mediation」機能を使えば、複数の広告ネットワークをまとめて管理・表示切り替えができます。

たとえば

  1. AdMobが高単価広告を検索
  2. 該当がなければUnity Adsへ切り替え
  3. どちらもなければ広告を表示しない

という運用が可能です。
これにより、広告機会を最大化しつつ、平均単価(eCPM)も上がる可能性があります。

メディエーションについてはこちら
Unity Adsのメディエーション統合についてはこちら

🛠 導入の流れ:この順番がおすすめ!

  1. まずはUnity Adsのみで導入して試す
    • 導入が比較的カンタンで、手軽に収益化体験が可能
  2. 収益が伸びてきたらAdMobを導入
    • バナーや複雑な広告形式を追加していく
  3. 最終的にAdMob Mediationを使って統合管理
    • Unity AdsなどをAdMob配下に組み込む

Unity 2022まではEditor内のトグルボタンひとつでUnity Adsを有効化できたのですが、現在はServiceウィンドウごと廃止されてUnity LevelPlay SDK導入が必要になりました。
とはいうものの、Google AdMobを導入してビルドを成功させるだけでも一苦労なのと比べれば手軽な部類に入ります。
というわけでKuroMikanの見解としては「比較的カンタンなUnity Adsからやる」です。

📦 補足:他にもある主要な広告ネットワーク

広告ネットワークはなにもUnity AdsとGoogle AdMobだけではありません。
Mediationを活用することで、以下のようなネットワークも組み込めます。

ネットワーク名特徴備考
AppLovin (MAX)eCPMが高めで中~上級者に人気ゲームアプリ向き
ironSource安定型。報酬型・インタースティシャル広告に強い2022年Unityと統合された
Vungle動画広告に特化カジュアルゲームとの相性良
Meta Audience NetworkFacebook広告を表示可能海外ユーザーが多いと効果的
Chartboost歴史が長く海外に強い高単価事例もあり
Pangle (TikTok for Business)アジア市場に強い中国・東南アジア向けタイトルにおすすめ

中~上級者向けにはなりますが、これらを組み合わせることで、「地域・ジャンル・形式ごとの最適な広告」が拾いやすくなります。

✅ まとめ:最終的には「両方+Mediation」がベスト

比較項目Unity AdsAdMobベスト構成
導入しやすさ◯(LevelPlay SDK経由)Unity Adsから開始
対応広告形式△(限定的)◎(多彩)Mediationで強化
平均単価○(安定)◎(変動あり)複数ネットワークで底上げ
拡張性Mediationで統合可能

🎯 結論:まずUnity Ads、伸びてきたらAdMob+Mediation!

小さく始めて、大きく育てる。何をするにもこれが基本です。
この構成が、個人開発者・インディー開発者にとって現実的で最も効果的な広告収益戦略です。

Unity LevelPlay SDK導入に関する記事はまだ少ないようなので、近い内にこのテーマで投稿する予定です!

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