HoYoverseは、人気オープンワールドRPG『原神(Genshin Impact)』のPlayStation 4版について、2026年4月8日(日本時間 7:00)をもって段階的にサービスを終了すると発表しました。
『原神』とは?
『原神』は、2020年にリリースされたアニメ調のオープンワールド型アクションRPGで、元素を使った戦闘や魅力的なキャラクター、広大な世界「テイワット」が特徴です。
無料配信(基本プレイ無料)モデルで、ガチャを中心とした収益方式が導入されています。対応プラットフォームはAndroid・iOS・Windows・PS4・PS5・Xbox Series X|S。今後は任天堂Switch版の開発も待望されています。
PS4版サービス終了のスケジュール
サービス終了は以下の3段階で実施されます。
日付(JST) | 内容 |
---|---|
2025年9月10日 7:00 | PlayStation Storeからのダウンロードが不可に。既に所有している人は継続利用可能。 |
2026年2月25日 7:00 | PS4版でのゲーム内アイテム販売(課金)が停止。以降、追加購入不可。 |
2026年4月8日 7:00 | アップデート停止・ログイン不可。実質的にサービス終了。 |
なお、PS5版など他プラットフォームへの影響は一切なく、継続して最新コンテンツを楽しむことが可能です。
まぁ、ここまでは既報の内容のまとめです。
なぜPS4版だけ終了?影響と今後の対応策は
『原神』のPS4版のみがサービス終了の対象となった理由について、HoYoverse公式は「デバイス性能の限界」および「アプリケーションサイズの増加」を主な原因として挙げています。ゲームのアップデートを重ねるにつれ、データ容量や処理負荷が増大し、PS4のハードウェアでは安定した動作を維持することが難しくなってきたという事情があるようです。
しかし一方で、モバイル端末の中にはPS4よりスペックが低いものもある中で、スマートフォン版が継続され、PS4版だけが終了となる点に疑問を感じるユーザーも少なくありません。このことから、実際にはPS4ユーザー数の減少や、サポート・検証コストの削減といった運営上の判断も大きく影響していると推測されます。
このサービス終了は、PS4版のプレイヤーにとっては無視できない影響をもたらします。
2026年4月8日以降は、アップデートやログインが一切できなくなり、事実上プレイ不可能となるため、現役でPS4版を遊んでいるユーザーは他プラットフォームへの移行を早めに検討すべき段階に来ています。
今のうちにやっておきたい移行準備
- アカウントのデータ連携を済ませておく
PS5やPC、スマートフォンなど他の対応プラットフォームへスムーズに移行するには、ゲーム内の「パイモンメニュー → オプション → アカウント → カスタマーセンター」から連携設定を済ませておくことが重要です。 - PS5へのアップグレード検討
PlayStationアカウントであれば、PS5へ移行してもデータをそのまま引き継いでプレイが可能です。PS5では引き続きアップデートとコンテンツ追加が行われるため、原神を快適にプレイしたいユーザーにとっては最有力な選択肢です。
まとめ:終わりではなく、進化の節目──そしてPS4世代のゆるやかな終焉
PS4版『原神』のサービス終了は、ひとつのタイトルの終わりというだけでなく、“ゲームプラットフォームとしてのPS4”の転換期を象徴する出来事ともいえます。
近年では、『グランツーリスモSPORT』や『アセットコルサ』など、PS4向けに展開されていたオンライン機能付きタイトルが相次いでサービス終了またはオンライン機能を停止しており、“PS4は現行機ではなくなりつつある”という現実が、いよいよはっきりしてきました。
PS4は2013年の発売から10年以上が経過し、ハードとしての寿命が近づいています。PS5やPCに比べて処理性能やロード速度に大きな差があることは否めず、今後は高頻度アップデートを必要とするGaaS型(サービス型ゲーム)において、サポートが切られていく傾向はより一層加速するでしょう。
それでも、長きにわたって『原神』をPS4で遊び続けたプレイヤーにとって、この終了は決して軽く受け止められるものではありません。
本作が築いてきた冒険の記録は、移行を通じて次の世代へ引き継がれていくべき大切な資産です。
サービス終了を「終わり」ではなく、「新たな環境への旅立ち」と捉え、これからもテイワットでの冒険を楽しんでいきましょう。